“寒い朝は特にぼーっとする”のは“脳のエンジン始動”が遅れているサイン
2025.02.14

“寒い朝は特にぼーっとする”のはなぜ?
〜“脳のエンジン始動”が遅れているサイン〜
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◆「朝からなんとなく元気がない」「動きが鈍い」
冬になると、
・朝の表情がぼんやりしている
・声をかけても反応が遅い
・食事や着替えの動きが普段よりゆっくり
──そんな変化が見られることがあります。
これは“寒さ”のせいだけでなく、“脳のスイッチが入っていない”状態かもしれません。
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◆脳にも“始動スピード”がある
朝起きたとき、私たちの脳は
・体温調節
・思考の整理
・周囲の認識
など複数のシステムを同時に立ち上げる必要があります。
しかし高齢になると、
この“エンジン始動”に時間がかかるようになります。
特に寒さで血流が悪くなる冬の朝は、その立ち上がりがさらに遅くなりやすいのです。
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◆“ぼーっとしている”は無気力ではない
本人も「なんだか頭が回らない…」という感覚があるものの、
それをうまく言葉にできないことが多くあります。
結果として、
・話しかけても反応が薄い
・何もせず座っている
・動き始めまでに時間がかかる
という“無気力のように見える状態”になってしまいます。
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◆支援者ができること
・朝一番は「元気?」より「今日は寒いね」と共感から声をかける
・“最初の動作”を一緒に行ってエンジンをかける
・暖房と明かりをしっかりつけて環境から脳に刺激を与える
・“急かす”より“ゆっくり立ち上がってもいい空気”をつくる
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◆まとめ
・寒い朝に“ぼーっとする”のは、“脳の始動”がゆっくりになっているサイン
・無気力ではなく“準備が整っていない”だけ
・朝の接し方次第で、その日の活動量や気分が大きく変わる
冬の朝は、心も体もあたたかくしてからスタートしましょう。