“ティッシュを大量に取る”のは“感覚の鈍さ”や“確認行動”のサイン
2025.02.21

“ティッシュを大量に取る”のはなぜ?
〜“感覚の鈍さ”や“確認行動”のサイン〜
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◆「そんなに使わなくても…」と思ったこと、ありませんか?
・1枚で足りる場面でも3〜4枚取ってしまう
・すでに持っているのに、また取ろうとする
・ゴミ箱にほとんど未使用のティッシュが山積みに
──それは、“使いすぎ”ではなく“感じにくさ”や“安心を探す行動”かもしれません。
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◆“感覚の鈍さ”は見た目に出にくい
高齢になると、
・触った感覚(触覚)
・手の中の紙の感触(深部感覚)
・取った量の“ちょうどよさ”
──こうした感覚のフィードバックが弱くなることがあります。
その結果、1枚では足りない感覚になり、つい何枚も重ねてしまうのです。
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◆“確認行動”としてのティッシュ取り
認知機能が変化すると、
・「ちゃんと取ったかな?」
・「足りなかったら不安だな」
・「何かあったときのために取っておこう」
という“不安を埋めるための行動”が繰り返されることがあります。
それが「何度も取る」「たくさん使う」という形で表れるのです。
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◆支援者ができること
・ティッシュの箱を手渡し式にして、枚数を一緒に数える
・「1枚で十分でしたね」と肯定的にフィードバックする
・不安そうな様子には「足りなかったらまた取ればいいですよ」と声をかける
・“ティッシュを使う理由”が曖昧なときは、他の安心行動を一緒に見つけてあげる
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◆まとめ
・“ティッシュの使いすぎ”は、“感覚”や“不安”のサインかもしれない
・感覚が弱くなると、枚数の判断が難しくなる
・繰り返し取る行動には、安心を求める気持ちが隠れている
そのティッシュ1枚に、気づいてほしい気持ちが詰まっているのかもしれません。