「“歩くスピード”で頭の良さがわかる?」〜脳と脚は“同じ神経ネットワーク”で動いている〜
2026.01.23

- 最近、歩くペースが前よりゆっくりになってきたと感じる
- 「ぼーっとする」「考えがまとまりにくい」日が増えてきた
- できれば脳トレより“歩いて頭を鍛えたい”と思っている
最近の研究では、歩くスピードが速い人ほど、脳の情報処理能力が高く、認知機能も保たれやすいことが分かってきました。
これは「足の筋肉が強いから頭が良い」という話ではありません。
歩くという動きの裏側で、脳がどれだけスムーズに指令を出し合っているかが、歩行スピードに表れているのです。

1歩歩くあいだに、脳は次のような仕事を同時にこなしています。
- 足の裏から「今どんな地面か」という情報を受け取る
- 目で、前方の障害物や段差をチェックする
- バランスを保つために、体幹や腕の力加減を調整する
- 「次にどっちの足を、どれくらい前に出すか」を瞬時に決める
これらはすべて脳内のネットワーク(白質の“情報の高速道路”)を通じて処理されています。
歩くスピードが速い人ほど、このネットワークが滑らかに働いていると考えられています。

海外の長期研究では、幼児期の歩行スピードやバランス能力が、その後の学力や思考力と関係していたという報告もあります。
もちろん「足が速い=必ず頭が良い」という単純な話ではありません。
ただ、運動神経の発達と、脳の情報処理能力が同時に成長していることは確かだと考えられています。
つまり、子どもがよく動き、よく歩くことは、体だけでなく脳の成長にもつながる大事な刺激なのです。
歳を重ねても、歩くスピードはトレーニングで変えることができます。
- いつもの散歩コースで、途中1分だけ「少しだけ速く」歩いてみる
- 信号が青のあいだだけ、腕をしっかり振ってテンポを上げる
- 歩きながら、次の予定や買い物リストを頭の中で整理してみる
こうした小さな工夫を続けることで、脳と脚のネットワークが同時に鍛えられ、反応力や集中力の維持にもつながります。

- 歩くスピードは、筋力だけでなく脳の情報処理のスムーズさを反映している
- 子どもの「よく歩く」「よく動く」は、脳の発達にも良い刺激になる
- 大人でも、少しだけ速く歩く習慣を取り入れることで、脳の若々しさを保つ助けになる
気分がのらない日や、頭がぼんやりする日こそ、あえていつもより少しだけ速く歩いてみる。
それは、脳にとっての「軽いアップデート作業」なのかもしれません。













