“もういいよ”の裏にある、“わかってほしい”という気持ち
2025.01.17

“もういいよ”の裏にある、“わかってほしい”という気持ち
〜それは“あきらめ”ではなく、“さりげないSOS”かもしれません〜
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◆「もういいよ」と言われてホッとしたけど…
介助を申し出たときや、何かを手伝おうとしたときに、
「もういいよ」と静かに言われることがあります。
その一言に、
・遠慮
・照れ
・あきらめ
・がっかり
など、さまざまな気持ちがひっそりと重なっていることがあります。
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◆“ことばの意味”は、“音”ではなく“背景”にある
「もういいよ」は、
本当に“手を引いてほしい”ときもありますが、
時にはこういった想いが隠れていることも:
– 「本当は続けてほしかった」
– 「伝え方がわからなかった」
– 「迷惑かけてると思われたくなかった」
– 「傷つく前に自分で終わらせたかった」
言葉の奥にある“言えなかったこと”に目を向ける視点が大切です。
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◆“諦め”ではなく、“自分を守るための選択”
「もういい」と口にすることは、
“期待するのが怖い”という防衛反応でもあります。
・失望したくない
・断られるくらいなら最初から求めない
・感情を出すことに疲れてしまった
──そうした“傷つかないようにするための言葉”として、
「もういいよ」は選ばれることがあります。
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◆そっと寄り添うためにできること
・「本当に大丈夫?」「手伝いたい気持ちはあるよ」と一歩深く聞いてみる
・「もういいよ」にすぐ引き下がらず、“余白の時間”を残してあげる
・表情やタイミングから“本心”を探る余裕を持つ
・「気が向いたら言ってね」と、言いやすい環境を用意する
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◆まとめ
・「もういいよ」は、ときに“本当の気持ちを隠すための言葉”
・その裏には、期待・不安・遠慮・プライドが複雑に絡んでいる
・「ことば」ではなく、「その瞬間の表情や沈黙」に耳をすませて
“言葉にならなかった想い”に気づけたときこそ、真の支援が始まります。