“お手洗いの頻度”は生活の自立度を映す“もう一つのバロメーター”
2025.12.19

“お手洗いの頻度”は生活の自立度を映す
〜“もう一つのバロメーター”〜
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◆トイレの話は“プライベート”だけど、“重要”なサイン
「今日は何回くらいトイレに行かれましたか?」
「特に問題ないです」と答えられても──
その“回数・タイミング・動作”には、
生活能力・体力・認知・自信・習慣まで
多くの情報が隠されています。
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◆“トイレ”は生活動作の中でもっとも複雑
・尿意や便意を感じて判断し
・時間と場所を考えて行動し
・移動して脱衣・排泄・立ち上がり・整えるまで
──これらをひとつの動作にまとめてこなす必要があります。
そのため、トイレの頻度が急に増えたり減ったりするのは、
身体や認知、生活スタイルのどこかに変化が生じたサインなのです。

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◆トイレの頻度でわかる“自立度”のヒント
– 急に回数が減った…水分摂取が少なくなっている?移動が億劫?
– 急に回数が増えた…尿意のコントロールが難しくなっている?不安が強い?
– 夜間に何度も起きる…体位変換や睡眠がうまくとれていない?
生活の中の“些細な変化”を見逃さないことが、自立支援の第一歩です。

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◆“トイレに行く”ことは、リハビリにもなる
実は、
「トイレに行こうとする」
「トイレを我慢しすぎない」
「ギリギリで行こうとしない」
──こうしたトイレへのアプローチそのものが“立派なリハビリ”になります。
立ち上がる・移動する・服を下ろす・姿勢を維持する…
これだけの機能が一度に刺激される生活動作は少ないのです。

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◆介助する側ができること
・「行きたいときに行ける環境」を整える(手すり・明るさ・動線)
・トイレを“恥ずかしいこと”にしない会話と雰囲気
・「トイレに行けていること」を見落とさず、生活力の証と認める
トイレを“排泄の場”ではなく“生活の象徴”として見てみると、関わり方が変わってきます。
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◆まとめ
・“トイレの頻度”には、体・心・暮らしの多くの情報が隠れている
・日常の中で最も複雑な動作のひとつ=トイレ
・“行けている”ということは、まだまだ“動ける”という証拠
その1日3回のトイレが、本人にとっての“誇り”になっているかもしれません。













