“転ばなかった”は成功ではなく、“転びそうにならなかった”を目指す
2024.10.25

“転ばなかった”は成功ではなく、“転びそうにならなかった”を目指す
〜「ギリギリセーフ」より「ヒヤリもない」を目指すリハビリ〜
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◆「今日も転ばなかったから大丈夫」…本当にそうでしょうか?
・フラついたけど何とか持ちこたえた
・壁や手すりに“とっさに”つかまった
・なんとか歩けたけど、足がもつれそうだった
──これらは「転んでいない」だけで、「安定していた」とは限りません。
リハビリでは「転ばなかった」よりも「転びそうにもならなかった」状態を目指します。
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◆“転びそうになる瞬間”に注目する
・立ち上がりの時にふらつく
・ちょっとした段差でバランスを崩す
・振り返ったときに体がついてこない
これは体が「動きについていけていない」サインです。
転倒は一瞬の“ヒヤリ”の積み重ね
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◆“ヒヤリ”が多い人に共通する特徴
・歩幅が狭く、ちょこちょこ歩き
・目線が下がりすぎている
・靴や杖に頼りすぎて“自分の体”でバランスがとれていない
・「何かにつかまっていれば安心」という心理が強い
これらの特徴は“転ばなかった人”にも見られるリスクです。
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◆“転ばない体”をつくる3つの視点
① 「予測」…段差・床・周囲の状況を判断する力
② 「反応」…ふらついたときに踏ん張れる体の反応速度
③ 「準備」…歩く前・曲がる前に体を整えるクセづけ
「転ばなかった」は、たまたま。
「転びそうにならなかった」は、実力。
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◆まとめ
・“転ばなかった”ことに安心しすぎない
・“ヒヤリ”の回数が減ることが、真の安定につながる
・転倒予防は、「動き出す前」と「動いたあと」にもヒントがある
目指すのは、“何ごともなかった日常”を、何気なく過ごせる体。