“昔より涙もろくなった”のは感情の整理機能が疲れているから
2025.12.26

“昔より涙もろくなった”のはなぜ?
〜感情の整理機能が疲れているから〜
—
◆「涙もろくなったなあ」と感じたことありませんか?
・昔は泣くような場面じゃなかったのに、なぜか涙が出る
・テレビを見ていて、ちょっとした場面でうるっとする
・他人の話に強く共感してしまう
──それは心が弱くなったわけでも、年齢のせいだけでもありません。
—
◆感情は“処理”されている
私たちの脳は、感情を「感じる」だけでなく、
その場にふさわしい反応として“整理・調整”しています。
しかし高齢になると、
この“感情のフィルター機能”が少しずつ疲れてくることがあります。
すると、ちょっとした刺激でも涙腺が反応しやすくなるのです。

—
◆“涙もろさ”は脳からのメッセージ
加齢により変化する脳の部位のひとつが「前頭葉」。
ここは感情や衝動のコントロールを司る場所です。
また、同時に過去の記憶と今の出来事を結びつける力も落ちていきます。
だからこそ、
・感情が整理できず溢れてしまう
・“自分のことのように感じてしまう”共感の暴走
といった反応が起きやすくなるのです。

—
◆周囲ができること
・「泣かなくていいのに」などと止めず、自然に受け止める
・涙のあとに気持ちを整理する時間をつくる
・同じ話でも、繰り返し聞いてあげることで落ち着きやすくなる
・「泣けるのは心が柔らかい証拠だね」と肯定的な言葉を添える
“涙を恥ずかしいもの”としない環境が、本人の安心につながります。
—
◆涙は回復のサインでもある
涙は感情の整理だけでなく、
ストレスを排出する生理反応でもあります。
つまり、
「涙が出る=心が動いている」証拠。
それはまだまだ感じる力、受けとめる力があるということです。

—
◆まとめ
・“涙もろさ”は、感情を整理する力の変化によって起こる
・脳の疲れや記憶の交錯が“涙のスイッチ”を押しやすくする
・涙は“感情が生きている証拠”であり、“悪いこと”ではない
涙が増えたのは、心が繊細になった証かもしれません。
その感情を、大切に見守っていきましょう。













