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「名前が出てこない…」それ、脳の“検索機能”の低下かも?〜想起力・記憶のネットワークの変化に注目〜

2025.09.05

「名前が出てこない…」それ、脳の“検索機能”の低下かも?
〜想起力・記憶のネットワークの変化に注目〜

◆「あの人…ほら、誰だっけ?」が増えていませんか?

・知っているはずの芸能人の名前がすぐに出てこない
・昔のエピソードは思い出せるのに、名前だけが出てこない
・口まで出かかっているのに、もどかしい

そんな経験、年齢とともに増えていませんか?
これは「記憶力」そのものが落ちたわけではなく、
“思い出す力(想起力)”の低下が関係していることがあります。

◆脳の「検索機能」にもエイジングが起きる

記憶は「保存」と「検索」に分けられます。
保存はできていても、“検索力”が弱くなると情報が引き出しづらくなります。

・名前を思い出す
・言葉を選ぶ
・説明するときに単語が出てこない

これらはすべて、「記憶を検索する脳の回路」がスムーズに働いていないサインかもしれません。


◆“検索機能”を刺激する3つの習慣

記憶のネットワークは、意識的に使うことで強化されます。

・日記を書く:一日の出来事を言葉にして整理
・人との会話を増やす:自分の言葉で説明する機会を持つ
・写真を見ながら思い出話をする:過去の記憶を引き出すトレーニングに

脳は使うほど活性化します。
「思い出す機会」を日常に増やしていくことがポイントです。


◆「出てこない」を責めないことも大切

言葉が出てこないことを「老化だ」「ダメになった」と感じてしまうと、
脳はさらに委縮してしまう傾向にあります。

・焦らずに時間をおく
・ヒントをもらう
・思い出せたらポジティブに受け止める

「出てこない」ことに寛容になることも、脳にとっての優しさです。

◆まとめ

名前が出てこない…それは“記憶の検索”の力が少し弱ってきているだけかもしれません。
情報は脳に残っていても、引き出す力が落ちてくるのが自然な変化。

あきらめずに、やさしく思い出す習慣を持つことが、記憶力の維持につながります。
今日から、会話・記録・ふりかえりを意識してみませんか?

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