「“音楽に合わせて動く”だけで運動効果が2倍!?」〜リズムが脳を覚醒させる“動くドーパミントレーニング”〜
2026.01.30

- 運動は大事だと分かっているけれど、どうしても続かない
- 歩く・体操をしても「なんだか単調でつまらない」と感じる
- リハビリや体操を“もっと楽しく・前向きに”したい
「音楽が流れると、つい体が動いてしまう」──そんな経験はありませんか?
実はこれ、ただノリが良いわけではなく、脳のしくみそのものです。
研究によると、音楽を聴きながら運動を行うと、筋肉の活動量や持久力が大きく向上することが報告されています。
つまり、同じ運動でも「音楽あり」と「音楽なし」では、脳と体の働き方がまったく違うのです。

リズムに合わせて体を動かすとき、脳の中では次の場所が一斉に働きます。
- 運動野:「どの筋肉を、どれくらい動かすか」を指令する場所
- 小脳:リズムよく、なめらかに動きを整える場所
- 報酬系:「気持ちいい」「楽しい」と感じる快感の中枢
つまり、音楽に合わせて動くことは、筋肉を動かしながら“気分”と“集中”も同時に高めている状態です。
疲れていても、音楽があると「もう少し頑張れる」と感じるのは、この脳の連携のおかげです。

リズム運動をすると、脳からドーパミン(やる気ホルモン)が分泌されます。
これは、好きなものを食べたときや、うれしい出来事があったときに出る物質と同じです。
とくに「自分が好きな音楽」に合わせて体を動かすと、
脳は「いいことが起きている」と判断し、運動そのものを“ごほうび”として記憶しやすくなります。
「楽しいから続く運動」を作るうえで、音楽はとても強力な味方です。

脳卒中やパーキンソン病などで歩行が不安定な方には、
メトロノームの「カチカチ」という音や、一定のビートの音楽を使ったリズム歩行という方法が使われています。
一定のテンポを聞きながら歩くことで、
- 歩幅がそろいやすくなる
- 左右差が減り、ふらつきが少なくなる
- 転倒への不安が和らぎ、「歩ける」という自信につながる
リズムは、単なる“ノリ”ではなく、「体の動きを整えるガイドライン」としても働いているのです。
難しいことを考える必要はありません。次のポイントを押さえるだけで、いつもの運動が少し楽しくなります。
- テンポは「少し速いかな」くらい
ゆっくりしすぎず、無理のない範囲で少しテンポのある曲を選ぶ。 -
リズムがはっきりした曲
ドラムやベースなど、拍子が分かりやすい曲の方が、足の運びを合わせやすい。 -
何より「自分が好き」な音楽
ジャンルは問いません。演歌でもポップスでも、心が動く曲が一番の“薬”になります。
安全面に配慮しつつ、「この曲がかかったら体を動かしたくなる」という1曲を見つけておくと、
運動やリハビリのハードルがぐっと下がります。
- 音楽に合わせて動くと、運動野・小脳・報酬系が同時に働き、運動効率が上がる
- 好きな音楽はドーパミンを引き出し、「やる気」と「楽しさ」を同時にアップさせる
- リズム歩行や音楽体操は、リハビリとしても日常の運動としても取り入れやすい方法である
「音にノるだけで、脳が動き出す。」
そんな感覚を楽しみながら、今日のリハビリや歩行に、お気に入りの1曲を添えてみませんか?













